物忘れ外来

当院では物忘れ外来を行なっております。物忘れを引き起こすお馴染みのアルツハイマー型認知症や最近皆さまに知られるようになってきたレビー小体型認知症なども診断治療行なっております。
認知症の中には治る認知症もございます。慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺疾患など必要に応じて提携の医療機関でCTなどの画像検査も行なっていただく場合もございます。
また脳梗塞後遺症やパーキンソン病の薬物治療も行なっております。
認知症はアルツハイマーだけではありせん
- ケース1
- 数ヶ月ぶりに高齢の父親に会いに行ったらふらつき、何となく受け答えがはっきりしない、失禁してしまうなどの症状あり。近医受診して頭部CTにて慢性硬膜下血腫あり
脳神経外科で血腫除去にて症状改善。そういえば数ヶ月前に転倒して軽く頭を打っていた。
診断:外傷性硬膜下血腫 - ケース2
- 最近、母が元気なく食欲もない。そういえば顔も含めてむくんでいるような感じがする。また以前と比べて寒がりになり声もかれてきた。近い内科を受診し採血で甲状腺機能低下を指摘された。ホルモン補充療法にて症状改善した。
診断:橋本病 - ケース3
- 胃が痛くて消化器内科で胃カメラを受けた。潰瘍の跡があり内服処方を受けた。
その後しばらくは内服継続し春頃に持病の花粉症のため耳鼻科で毎年もらう花粉症の薬も内服するようになった。それ以来仕事のミスが目立ち、曜日、日付の感覚もあやふやになった。近い内科を受診して一度全ての薬を止めてみたところ症状改善した。
診断:薬の副作用 - ケース4
- 父がときどきつじつまの合わないことを言うようになったが普通の時もありそのままにしていた。また寝てもすぐに目覚めてしまう様子であった。自分の健診ついでに父親も不眠で受診した。眠剤処方されその夜不隠あり。大声を出してあばれ家族は一睡もできなかった。翌日近くの病院で頭部CT検査を受けたが特に異常なし。とりあえず眠剤を止めたら普段通りになった為様子をみている。
診断:レビー小体型認知症
※以上の例は特定の方のことではありません。
物忘れ外来の流れ
- 問診、身体診察、長谷川式認知症スケールを行います。
糖尿病、脂質異常症など脳血管性認知症の鑑別のため採血をお願いいたします(必要に応じて甲状腺機能も検査いたします)。 - 認知症が疑われる場合は関連の医療機関に頭部CTあるいは頭部MRI検査をご紹介させていただきます。
- 検査結果がすべてそろった頃に受診していただきご説明させていただきます。
- 投薬内容についてはご本人、ご家族と相談しご納得いただけた場合開始いたします。
- 定期受診していただき精神症状、神経症状、合併症の有無を確認して内服調節していきます。
- お薬手帳ある方はご持参ください。
- 長谷川式認知症スケールは医師の診察前に看護師が行う場合もございます。